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7月, 2022の投稿を表示しています
 提灯 古老 貴重なお話をありがとうごあいます。  提灯が大事な儀式の道具だった。青年会は踊りというと、提灯を灯して踊っていた。嫁さんもらいに行くというと、暗闇で行くのはない。必ず提灯を灯して行った。  青年になると、提灯を頼んでつくってもらった。自分の名前を書いたもの。  十四、十五で青年。提灯屋に頼んだ。  各家庭でも、家の紋がついた提灯が必ず一つはあった。  死んだときも、お寺に頼みに行く時も提灯を灯さなければ法に外れとった。  前には家の紋が入り、裏に名前がある。 必ず、お寺事に関しては、袈裟を仏事に関してはかけていった。区長に頼みにいくのも、かけていく。葬式ぶれ
千日松田 古老 貴重なお話をありがとうございます。   松田という田んぼが美束にある。 三合八尺の大飢饉のときに、「ここなら、美束中の種がとれる」と言われた田んぼ。 美束中は普段は競争しているが、そういう時には助けあった。昔の人の助け合うということだ。 貝原でも美束中の種が取れると言われた。 千日松田というが、千日はあかんよ。千日風というぐらいだ。そこは風が当たるとこ。 松田には種があった。
 六社神社の鳥居をつくる③ 話者 古老  貴重なお話をありがとうございます。 石工が神様がはなしているのを聞いた  鳥居をつくるときは、拝殿のなかに石工さんがとまっていた。三輪屋の前にうどん屋、田中うどんの裏側の裏街の石工さん。しょうまっていう人。 その人らがとまっていたら、朝になったら音がするもんで、お参りがくると階のところに見に行ったのだが、それらしい人がいない。それでお喋り声がする。不思議じゃ不思議じゃと。 いい鳥居をつくってくれたもんで、神さんがよろこばしくて声がするんだわ、という話になった。 後に、本当にそうだったかということをしょうまに確認したら、本当にしゃべる声がしたと。
石切り場の楔のあと 大刈りして持って行った。加工は神社で。   種本六社神社の鳥居をつくる ② 古老 貴重なお話をありがとうございます。  石切場は、松田の奥。大刈りしたものを持って行った。くさびが切り出した時の跡だ。  こんな道はあらへん。山道だから。  人海戦術。人ばっかで曳いた。紙ぼんてんがあるだろ。あれで、  「えよいとこそうりゃ。どっこいそうりゃ。よいとこそうりゃ、どっこいそうりゃ」   真っ直ぐになって行きだすと、  「よいしょ、よいしょ、よいしょ、よいしょ、だめー」  と、紙ぼんてんを振る。ざい振りというのは指揮者だでね。  指揮者は、背の高い石の上に、登って。登って振るのは怖いが、振ったと祖父は自慢していた。  市場の人と、木出しをした時に、「よいとこしょ、よいとこしょ」。これではあわないんだ。  「よいとこしょーら、どっこいしょーら。うちの、おなごしゃ、どっこいしゃーら。洗濯ずきじゃ、どっこいしょーら。」  えっちな歌を歌うと勢い出す。体を温める。体が燃えてくるような雰囲気にするとケガをしない。心の中まで、エロばなしをして、温めて、仕事にかかったと。先輩衆が言った。  石は450メートルを進む。道などない。雑木の中の山道を進。雑木に縄をまきつけて、ブレーキをかけたので、ここらへんの雑木はみんなはげてしまった。1日、1日、進む。  2本で曳くがお客さんはひきええ方に。縄じゃと。  種本の氏子だけでは足りないで、寺本、白子、全部、来て手伝った。
六社神社の鳥居をつくる① 話者 古老  貴重なお話をありがとうございます。 寺本の鳥居は種本より先につくってある。なぜかと言うと、種本と、寺本はお互いの良い方面へ、と競争しておった。種本は寺本より、先につくらしておいて、それより良いものをつくろうと。祖父から聞いていた。 寺本の鳥居のそり具合を夜、梯子かけて測ったと。それを研究して、これよりそらした方がよかろうと。研究した。 おみどうもそう。寺本に先に作らしておいて、それよりええものをつくろうと。競争したわけだ。ぴんと、そらかすと、かっこいいとかんこうしたもんじゃ。 柱は本当はもっと大きいものができるじゃったらしい。 美束種本 六社神社