六社神社の鳥居をつくる③ 話者 古老 貴重なお話をありがとうございます。
石工が神様がはなしているのを聞いた
鳥居をつくるときは、拝殿のなかに石工さんがとまっていた。三輪屋の前にうどん屋、田中うどんの裏側の裏街の石工さん。しょうまっていう人。
その人らがとまっていたら、朝になったら音がするもんで、お参りがくると階のところに見に行ったのだが、それらしい人がいない。それでお喋り声がする。不思議じゃ不思議じゃと。
いい鳥居をつくってくれたもんで、神さんがよろこばしくて声がするんだわ、という話になった。
後に、本当にそうだったかということをしょうまに確認したら、本当にしゃべる声がしたと。