村には、不思議な話が残る。
「朝日照る照る夕日輝く丘の辺に、金の鶏埋め申す。この金の鶏は正月元旦の朝日をあびてただ三声のみ泣き申す 七尾七谷越ゆるなら金塊三本埋め申す
探しあてたるそなたには、こっそり其のまま授きうぞ こっそり其のまま授けたならばそなたには長者の跡継ぎ じゃ」
黄金伝説であり、長者平の伝説である。
「今日は、おまんにおもしろいものを見せてやるぞ」
山口さんは、セタにコメ袋を追い、滝に入る。竹屋谷の滝は、大平八滝より奥。美束の寺本から、車で⒑分ぐらい。さて、今日は、竹屋谷の滝と、大平八滝で金(?)を採集するそう。
熊除けを鳴らして出発。私の入る谷にわざわざ熊除けの火花も打ち上げてくれた。
大平八滝の壁をけずる。
「光っておろうが」
金???
大平八滝では水に光る。金?
この谷は花崗岩である。貝月山花崗岩体は中生代白亜紀にできたといわれている。まだ、日本列島が大陸の一部、それも海にあった。そんな歴史(古すぎるが)を持つ滝は、何かがいる。
竹屋谷の奥の滝を見て、村の人「あれ、観音さんござる」と言う。この日は、観音滝にお参り。ちなみに次の日中山のご住職とお知り合いの僧侶に見ていただいたが、問題ないとのことである。良い仏さまであるとのこと。
この滝、竜がいるようではないか。深呼吸
この滝の下にはどのような鉱物や動物が埋まっているのであろうか。現時点では山口夫妻と熊のみぞ知るということなのだろう。
しかし、村の人でさえ、この空気を吸おうと深呼吸する。
栃の木に悩みをきいてもらう。
砂金もいいが、天然の苔。「炭焼きをしなくなって、山が戻ってきたのかもしれない」と山口さんは分析。
ふしの木。木の中で唯一の塩味がする木だったそうだ。
さて、家で、金(?)をゆする。
そういえば、この滝には、戦後、北伊吹鉱山があったのでした。
次回へ続く・・・
「朝日照る照る夕日輝く丘の辺に、金の鶏埋め申す。この金の鶏は正月元旦の朝日をあびてただ三声のみ泣き申す 七尾七谷越ゆるなら金塊三本埋め申す
探しあてたるそなたには、こっそり其のまま授きうぞ こっそり其のまま授けたならばそなたには長者の跡継ぎ じゃ」
黄金伝説であり、長者平の伝説である。
「今日は、おまんにおもしろいものを見せてやるぞ」
山口さんは、セタにコメ袋を追い、滝に入る。竹屋谷の滝は、大平八滝より奥。美束の寺本から、車で⒑分ぐらい。さて、今日は、竹屋谷の滝と、大平八滝で金(?)を採集するそう。
熊除けを鳴らして出発。私の入る谷にわざわざ熊除けの火花も打ち上げてくれた。
「光っておろうが」
金???
大平八滝では水に光る。金?
この谷は花崗岩である。貝月山花崗岩体は中生代白亜紀にできたといわれている。まだ、日本列島が大陸の一部、それも海にあった。そんな歴史(古すぎるが)を持つ滝は、何かがいる。
竹屋谷の奥の滝を見て、村の人「あれ、観音さんござる」と言う。この日は、観音滝にお参り。ちなみに次の日中山のご住職とお知り合いの僧侶に見ていただいたが、問題ないとのことである。良い仏さまであるとのこと。
この滝、竜がいるようではないか。深呼吸
この滝の下にはどのような鉱物や動物が埋まっているのであろうか。現時点では山口夫妻と熊のみぞ知るということなのだろう。
しかし、村の人でさえ、この空気を吸おうと深呼吸する。
栃の木に悩みをきいてもらう。
砂金もいいが、天然の苔。「炭焼きをしなくなって、山が戻ってきたのかもしれない」と山口さんは分析。
ふしの木。木の中で唯一の塩味がする木だったそうだ。
さて、家で、金(?)をゆする。
そういえば、この滝には、戦後、北伊吹鉱山があったのでした。
次回へ続く・・・