【蚕と大般若】 大般若さんの季節がやってきました!!大般若さんの日に聞いたことをまとめておきます。 (中山観音寺、2019) ★ ★ ★ ★ ★ 行事はいろいろあるが、大般若には来ないかん。大般若さんは、なんでも願いが叶うありがたいお経を読む日だ。料理はいろいろやってあるけど、大般若さんには山のもので料理をつくる。昔は、食べ物がなかったでね。五穀豊穣とか祈った。 昔はね、7、8と2日あって、鳥居のとこに出店が出ていた。おっさんの声が大きいてね。外まで聞こえたと。中央の人たちはみんなお参りしたんだ。青年団がみんな、何十人もお参りした。礼儀作法を教えるためにね。村の役にここであいさつするわけ。区長さんとかがね。 虫供養の意味やったんや。虫供養というのはね、蚕を殺すやろ。虫とかいろいろ殺すけど、一番ひどいのは蚕。繭にして、蝶になるのが入ってて、それを殺すんやんで。繭を作ってまって殺されてまうやでね。 昔、寝るとこあらせなんだ。腹の上にも蚕。家中蚕だらけ。昭和37、38年ぐらいまでね。桑畑ばっかり。蚕の養蚕組合が川合の小学校のところにあってね。そこから小さいの持ってくるんや。 ゴミみたいのが3べん、4べんとやると、脱皮しておばあさんになってく。それを殺してまうんやでね。うちんなか繭かけておってね、この間まで、家にその跡が残っておった。最近、やっとその跡が消えたがな。 蚕の音がしてるんや。家中。 60戸のうち8戸が蚕を飼っていた。いまのお茶畑のところに桑を植えた。桑を植えなくなってから、杉の木を植えた。その杉の木も、立派になっている。蚕があかんようになってきてから、25歳から炭焼きをやっていた。 春日でやっていたのは春子と秋だ。秋子は炭とかぶらんようにやっていた。桑はセタで負んできた。50キロの桑を摘んで運んで、それから細こう切る。春子ってのは、前の年に伸ばした桑を切ると秋になると、切ったあとから芽が出る。秋は葉っぱをきって、春が出るように。1mぐらい。1年で枝は伸びる。葉は指輪に刃がついていて、ぷつっと、切れる。 蚕は4回、脱皮する。脱皮をするうち、うとうとする、うとうとすると繭のうちとなる、糸を吐き出す。 繭の値段には高い時と低い時がある。だんご繭がある。繭が2つ、ひっついているもの。製品にならないということで、母が出荷せず、家の真綿にするように、していた。製品になら
メモ帳がわりにアップしています。 岐阜県揖斐郡揖斐川町春日 美束 中山 上ケ流、下ケ流、川合で聞いたこと