弥三郎
アニメおかげか、本屋にいっても鬼の話が目につきます。鬼とは怨霊?征服された民族?鬼にびびるのは、本当は正当性があるのに、滅ぼしたことにやましいこころがあるからでしょうか。
春日の昔話の伊吹弥三郎は伊吹童子、ざっくりいえば、鬼退治の話ですが、滋賀県側の弥三郎伝説になると、退治された弥三郎が祟りとして大風をおこすので、神様として祀ることになります。
この弥三郎伝説は全国にあるそうで、一カ所だけ弱点があるのを攻めて倒すというのがポイントだそうです。(「鍛冶屋の母」谷川健一)。鉄人伝説の一つというのを「鍛冶屋の母」が紹介しています。この本で興味を持つのは「千疋狼」です。これも鍛冶の話ですが、春日には千疋という地名があるからです。伊吹童子の伝説では、鬼退治のための馬をつないだところになっているし、同様の話は見つからないので、何とも言えないのですが。千疋というのは鍛冶集団に見られる地名のようです。
伊吹山周辺は盗賊が住んでいたようですが、鍛冶集団も住んでいたかもしれない。いろいろな時代があったように思いますが、この千疋には応仁の乱の時代の山城があったということで一度登ってみました。石垣のようなものはありませんでしたので、本当かどうかはわかりません。あそこの家の畑を使うなとか、五輪塔が出てきたり、いわれはたくさんあるみたいです。
※大河も問題になってるみたいなんで、あくまで伝承ということで書いております。