どくじ
どくじは中瀬は中瀬山にある。たたりがある。あとは、寺山のろくじだいら。
明治の時代に土地を分けたもんだで、分ける前に、焼き畑をしてたりするんだけども、いいとこじゃもんで、ここは俺の土地だと構えてまったのではないか。神さんを祀って、バッチギというけど、俺の土地だということで、構えていたと違うか。
中瀬は2箇所ある。吹谷の入口。一つのところは下吹谷(しもふきたに)、もう一つはろくじだいらと言ういいとこだ。
しもふきだには田んぼのあるところ。ろくじだいらはおとびらの方。寺本山だから。
過去帳をみても文政からわかる。それを見ると江戸中期にはどくじというのはあった。
祖父でも、あそこはろくじなんで買うなと言った。怨念があるで、買うものではないと言っておった。
炭焼いたら、子供が日並びで二人一緒に死んだ。たたりはあるなあと思った。昭和20年ごろ。戦争時分じゃ。 その後もそこの土地を買った人がいる。信じない人だったので、良い土地が出てればその人は買った。
原木がないとよその山を買って焼いていた。その人も植林が盛んになったころで、のことで、昭和。大昔のことよりは、遭遇にあった人がいることで、真実がわかる。人が嫌がることはせんほうがいいんだ。
駒月 作弘さん
(2021)