草刈り場
草刈り場といって畑があると、昔は肥料とかはあらへん、草を入れて。畑があるものは誰が刈ってもええという。個人のものじゃないんで、部落のもの。
小宮神は大きな草刈り場があらへん。遠い遠い山の上の。草っていうもんじゃない。ただの木の枝を切って。草刈りして、焚きものも切って、向かいの山も部落の草刈り場で。広い草刈り場があった。そこに、しばわらもあった。
春になると、木を伐って、藤で束ねて、束でまわすんだ。向かいの畑までまわってくるんだ毎年。屋根して積んでおいて。持ってきては炊いた。
昔は山の柴でなければ、焚きものはあらせん。