恋折峠と鉱物
恋折峠では、マンガンが出たが、掘りつくされて閉山した。さくらマンガンといって色の赤くついたマンガンだ。
マンガンは、桂谷に出た。みやうちさんは中学生のころ、背負って出した。奥の方は飾り物になるようなものはあったけど、入口は飾り物になるようなサクラマンガンではなかった。子供にはかなりの距離だった。
貝月山花崗岩は白亜紀中頃の約9500万年前に、美濃帯堆積岩類を貫いて形成され、2・5から3キロの範囲で接触変成作用を与えている。だから、貝月山花崗岩の南東側にあたる川合には、石灰岩が帯状に分布し、ドロマイトやスカルン鉱物が作られている。鉱物組み合わせは変成の程度によって異なる。
ドロマイトは、珊瑚などの生物が海底に堆積して石灰岩になった後、カルシウムの一部が海水中のマグネシウムで置き換わって生成したもの。畑に入れると良いという。
峠からはなすび平に行ける。ししがいる。柔らかい泥だから掘って、ししが水を浴びる水たまりがいくつもある。獣の匂いで担う。三滝谷をのぼっていくことができる。
草場があった。カタクリの花盛りだった。春いくといちめんこ。先織った。山の向こうがおかぼら。どんどこ。えぼし岩へもそこから行けるんだ。国見も禿山もおねばかりで行ける。こっちへ降りてくればこより峠だ。