禰宜さんが必要なので取に行った
古屋 藤田芳子さん
なきりでは、昔は柿をとるのにつくったり、セタの首縄をつくったり、ビクを編んだ。 8月から9月にいく。上が枯れるで。
いまは、鹿が食べてしまってないらしい。
おかまのなかでたいて、冷やかして。雪がふると、束ねて、雪の上にさらすと白くなる。首縄をあんだ。ビニールの縄はないで。
こしびくっていうのを編んだ。縄ないで。
昔は縄は縄とかなきりでやっていた。
禰宜さんが当たるとね、なきりがいるんやわ。ちまきつくるのに。5月の節句。笹をくくるのになきりを使ったよ。村中配ったり。お供えしたのを5本ずつからげて。よう、つくる人は何百とつくる。嫁に行ったことも。100も200も。