かやが無かった 新川 茂至 さん
縄の長さは六尺。つつらこは重み。それで編んだものをしめる。そういう意味がある。そんな時分は冬仕事。俵を編む、かやを雪降る前に刈って、干して、それをとりこみ、それが冬仕事。雪が降ったとき何もできんもんで、そういうような仕事。俵を編むのは冬仕事。ある程度は編んで、炭焼かん人でも、仕事がないので、かやを刈って、家で編む。誰かが買ってくれるじゃろうと思った。うちのおじいさんが買いに歩いてる。ちょこっと親しいところとか、親戚関係とか行って。おい、俵ないのかや。あるぞよ。とにかく、分けてくれや。そうして買ってきては。それで、おっつかんと、業者が下へもっていって売るやろ。それを今度、もらってくる。それが、なかのものだけ出してあるもんで、もさもさ。それをとってきて、なおひて、また、それを使う。上手にやれば2回ぐらい使える。どうしても、新品みたいなことはないけどな。だいぶ使ったよ。