国見峠 藤原正身さん
国見峠の山にある石も川石なんだ。山の石が割れて、かどかどの石ではない。水で擦れてまるうなった石が多い。
春日の土地でも、美束は、昔は、春日の人間じゃないと思う。おそらく、久瀬の方から、尾西の方は人間がすみついた。尾西は滋賀県の方から国見峠を降りていくと、人間のおった屋敷がある。平がある。
国見峠を結構降りたところ。お地蔵さん、うつむいて、けつを撫でると産がつく、そこに鍋割という坂もある。そこに部落があった。平になってる。地蔵さんにそなえに行くのに、鍋でさげていったら、道が悪くて転んだりして鍋が割れたで、鍋わり。お地蔵さんより下に集落があった。何軒もじゃない。
それより下へ降りていくと、滋賀県から道路がついている。あの下は悪いと言ったら。熊を追っていくと、あそこへいくとあきらめた。犬も使えんような滝ばっか。ちょっと上を道路がきてる。親知らずという所。あんまり場が悪いで。そこの上に、平がある。
谷があると平がある
急な谷があるということは、どこぞにまるところもあるということ。倉の谷も滝が八つかそこらある。奥行くとまるいとこじゃ。
急になるで、自然と平ができる。