【安土 焼き畑】
コンバ炭というのは、くぼみに生木を入れて、夕方に燃やして泥をかぶしてかき混ぜる。木は楢がほとんど。葉っぱを食べてるころだ。
焼き畑は自分らもやっとる。炭を焼いているとしばができるでしょ。それをある程度、傾斜に置いて火をつける。焼き畑ってのは、わしらも覚えてるぐらいだが、コンバ炭は、木の葉っぱ食べて生活しとるころ。
昔は稗や粟をつくったらしいけど、最近はだいこんやら。終戦前後までやったやろ。どこでって炭焼いところで、いたるところで。炭がまの近くで、おかずがないので、炭焼きながら、大根とか葉っぱつくった。
枝を集めて焼くときれいな畑になってしまう。火事になったこともある。風上から火をつけるとか、工夫をしたんだけどね。隣の炭竃をもしたこともある。
なんでもない土地に良い大根がとれた。ちょんちょんと鍬でうったんだよね。ちょんちょんとつついて、種がかくれる程度に種を撒いて。