一個中隊で4人死んだ。
一服しとった。何も音もせん。そしたら、コンコロコンと一人、かやって死んでまった。
弾が当たっとった。どっから来たのかわからん弾。一服しとった時やで、焼いて、骨にしたわ。
初めのうちは死ぬと首切った。中の良かった戦友。いろいろ書いた日の丸の旗持ってる。それで頭を包んで。背嚢の後ろにつけて。焼く余裕ができるまで、負んで歩いた。戦争終わって、余裕が出来ると焼くで。
泥や石ではなく、実際の骨じゃ。南方あたりじゃ、やられてまって、遺骨を収集するような間もない。形見ってのはないで、泥や石を遺骨のかわりにした。
藤原正身 さん